動的配列・スピル入門
EXPAND関数を見て理解する
元の配列を指定した行数・列数まで広げ、不足するセルを指定値で埋める関数です。
3つのポイント
- 広げる元の配列を選ぶ
- 結果の行数と列数を指定する
- 足りないセルは指定の値で埋める
2行×2列の表を3行×3列へ広げる
サンプル数式
- 元配列
- 行数
- 列数
- 埋め値
いまの結果:
3行 × 3列
計算結果結果セル:H2スピル範囲:H2:J4
先頭行:1 | 2 | 「-」
入力・条件:4項目
- 元配列A2:B3(2行 × 2列)先頭行:1 | 2
- 行数D2:3
- 列数E2:3
- 埋め値F2:「-」
この結果になる理由
元配列の行数・列数を広げ、不足する位置を埋めた結果です。
サンプルデータ
行数・列数・埋め値を変えてみよう
※ Excel と Google スプレッドシートで結果や挙動が異なる場合、Excel の仕様を基準にしています。
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 元データ | 行数 | 列数 | 埋め値 | 結果 | ||||||||||
| 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | - | ||||||||||
| 3 | 3 | 4 | 3 | 4 | - | ||||||||||
| 4 | - | - | - | ||||||||||||
| 5 | |||||||||||||||
| 6 | |||||||||||||||
| 7 | |||||||||||||||
| 8 |
①元配列②行数③列数④埋め値✓起点セル↘スピル結果
①・②・③・④ 正式引数 / 教材要素1–5 処理の流れ
D2、E2、F2に値を入力すると、結果と処理順が変わります。
4つの引数
色付きの丸数字は、サンプル数式と引数ガイドで同じ引数を示しています。表にも同じ番号があれば、その引数で指定しているセルを示します。
A2:B3表のセル: A2:B3広げる2行×2列の表です。
D2表のセル: D2結果の行数です。
E2表のセル: E2結果の列数です。
F2表のセル: F2元配列にないセルを埋める値です。
この数式を日本語にすると
元のA2:B3を3行×3列へ広げ、不足する5セルをF2の「-」で埋めます。
この説明は、最初に表示されているサンプルデータをもとにしています。入力値を変更しても説明文は変わりません。
処理の流れ
手順1〜5を順番に確認しましょう。表内の小さな角丸数字は、対応する手順を示します。
元の配列を確認する
A2B2A3B3A2:B3の2行×2列を広げる元配列として使います。
行数を確認する
D23を整数化し、3行として確認しました。
列数を確認する
E23を整数化し、3列として確認しました。
不足セルの埋め値を確認する
F2不足セルを「-」で埋めます。
元の配列を指定サイズに広げる
H2:J42行×2列の元配列を3行×3列へ広げ、不足セルは指定した埋め値で補完します。
対応アプリ
- Excel
関数自体が対応するアプリです。教材例の数式や再計算が、両アプリで同じように動くことを保証するものではありません。
この例の注意点
- 元配列より小さい行数や列数を指定すると#VALUE!です。小数の行数・列数は整数部分を使用します。
- 行数・列数を省略すると元配列の大きさを保持します。すべて省略した数式はExcel for the webで入力拒否を実測しています。
- pad_withを省略した不足セルは実エラー#N/Aです。複数セルの範囲をpad_withに指定すると、拡張不要でも#VALUE!になります。
- 元の真の空白は出力で0として扱い、文字列の#N/Aと実エラーの#N/Aは区別します。
一般構文
対応:Excelのみ
=EXPAND(array, [rows], [columns], [pad_with])[] は省略できる引数です。
省略時
rows- 省略時は元配列の行数です。
columns- 省略時は元配列の列数です。
pad_with- 不足セルは実エラー#N/Aで埋めます。
公式資料・確認範囲
公式資料
- Microsoft Excel 公式構文・省略時の扱い
実機確認
- Excel for the web省略時の扱い・計算結果・入力の扱い・エラー・配列展開を確認済み
- Google スプレッドシート対応状況を確認済み
この教材で扱わない範囲
- Google スプレッドシートはEXPAND非対応のため比較しません。
- 極端な巨大配列の上限や特殊な循環参照は未実測のため対象外です。
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