検索・参照入門
ADDRESS関数を見て理解する
行番号と列番号から、セル番地を文字列として作る関数です。
3つのポイント
- 使いたい行番号と列番号を指定する
- 絶対・相対と参照形式を選ぶ
- 結果の参照文字列を確認する
行・列番号と参照形式からセル番地を作る
サンプル数式
- 行番号
- 列番号
- 絶対・相対参照
- 参照形式
- シート名
いまの結果:
先頭行:
入力・条件:5項目
- 行番号B2:2
- 列番号C2:3
- 絶対・相対参照D2:4
- 参照形式E2:FALSE
- シート名F2:「売上 管理」
2行・3列をR1C1形式(行・列ともに相対参照)で表します。 G2に参照文字列「'売上 管理'!R[2]C[3]」を表示します。参照先のセルの値は読み取りません。
サンプルデータ
※ Excel と Google スプレッドシートで結果や挙動が異なる場合、Excel の仕様を基準にしています。
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 指定 | 行番号 | 列番号 | 絶対・相対参照 | 参照形式 | シート名 | 結果(参照文字列) |
| 2 | 入力値 | '売上 管理'!R[2]C[3] |
B2、C2、D2、E2、F2に値を入力すると、結果と処理順が変わります。
5つの引数
色付きの丸数字は、サンプル数式と引数ガイドで同じ引数を示しています。表にも同じ番号があれば、その引数で指定しているセルを示します。
B2表のセル: B2参照文字列に使う行番号です。小数は整数部分を使い、1〜1,048,576で指定します。
C2表のセル: C2参照文字列に使う列番号です。A列は1、B列は2、C列は3です。最大は16,384です。
D2表のセル: D21は行列とも絶対、2は行だけ絶対、3は列だけ絶対、4は行列とも相対参照です。
E2表のセル: E2TRUEは列文字と行番号のA1形式、FALSEは行列番号のR1C1形式です。
F2表のセル: F2参照文字列の先頭に付けるシート名です。外部ブックやシートの実在確認はしません。
この数式を日本語にすると
B2〜F2を使って、シート名付きのR1C1形式の参照文字列をG2に作ります。結果は参照先セルの値ではありません。
この説明は、最初に表示されているサンプルデータをもとにしています。入力値を変更しても説明文は変わりません。
処理の流れ
手順1〜6を順番に確認しましょう。表内の小さな角丸数字は、対応する手順を示します。
行番号を確認する
B2行番号: 「2」。
列番号を確認する
C2列番号: 「3」。
絶対・相対参照を確認する
D2絶対・相対参照: 「4」。
参照形式を確認する
E2参照形式: 「FALSE」。
シート名を確認する
F2シート名: 「売上 管理」。
参照文字列を作る
G22行・3列をR1C1形式(行・列ともに相対参照)で表します。 G2に参照文字列「'売上 管理'!R[2]C[3]」を表示します。参照先のセルの値は読み取りません。
対応アプリ
- Excel
- Google スプレッドシート
関数自体が対応するアプリです。教材例の数式や再計算が、両アプリで同じように動くことを保証するものではありません。
この例の注意点
- 結果は文字列です。参照先のセルの値を読み取る関数ではありません。
- 絶対・相対参照の指定は1〜4です。1は行列とも絶対、2は行だけ絶対、3は列だけ絶対、4は行列とも相対です。
- TRUEはA1形式、FALSEはR1C1形式です。R1C1形式の相対参照はR[2]C[3]のように角括弧を使います。
- 行番号・列番号と絶対・相対参照の指定は、小数の整数部分を使います。Excelの行上限は1,048,576、列上限は16,384です。
- シート名に空白やアポストロフィがある場合は引用符を付け、アポストロフィを二重にします。空白セル・空文字をシート名に指定すると先頭に!を付けます。
- 第3〜第5引数は省略できます。省略と、セルを空白にする操作は異なります。この教材の数式では5引数すべてを指定しています。
- 入力文字列を保持するには先頭にアポストロフィを付けます。'#REF!は文字列、未引用の#REF!は実エラーです。空文字列は二重引用符2個("")で入力できます。
- 実エラーが複数ある場合は引数の左から最初の実エラーを伝えます。実エラーは通常の型変換や範囲エラーより先に評価します。
- 教材はExcel 2021のユーザー実測を基準にしています。Sheetsでは全角数字、上限超過、無効な参照の種類、空文字やシート名の扱いに差があります。
- セル内の数式の実行、外部ブックの実在確認、配列入力、任意のシート名表記や未観測の型変換の完全な再現は確認対象外です。
一般構文
対応:Excel / Google スプレッドシート ・ 構文:引数名に差あり
- 全角数値文字列、シート名が空白・空文字・TRUEのとき、外部ブック名の引用符などに差があります。この教材はExcel 2021を基準にします。
- Excelの行列上限超過は#VALUE!ですが、Sheetsでは参照文字列を返す場合があります。絶対・相対参照の無効値はExcelで#VALUE!、Sheetsで#NUM!です。参照形式に空文字を指定した結果も異なります。
Excel
=ADDRESS(row_num, column_num, [abs_num], [a1], [sheet_text])[] は省略できる引数です。
省略時
abs_num→ 1省略すると行列とも絶対参照になります。a1→ TRUE省略するとA1形式になります。sheet_text- 省略するとシート名を付けません。空白セルや空文字の指定とは異なります。
Google スプレッドシート
=ADDRESS(row, column, [absolute_relative_mode], [use_a1_notation], [sheet])[] は省略できる引数です。
省略時
absolute_relative_mode→ 1省略すると行列とも絶対参照になります。use_a1_notation→ TRUE省略するとA1形式になります。sheet- 省略するとシート名を付けません。空白セルや空文字の指定とは異なります。
公式資料・確認範囲
公式資料
- Microsoft Excel 公式構文・省略時の扱い
- Google スプレッドシート 公式対応状況・構文・省略時の扱い
実機確認
- Excel 2021 / Google スプレッドシート計算結果・入力の扱い・エラーを確認済み
この教材で扱わない範囲
- ADDRESSの戻り値は単一の文字列で、配列展開の比較は対象外です。
- セル内の数式評価、外部ブックの実在確認、全入力組み合わせ、未観測の型変換やシート名表記、他Excelバージョンは確認対象外です。
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